留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

街並み

マーケット

街や居住形態でも異なりますが、1か月の生活費は大まかに800~1,100ユーロ程度です。
物価の高い街はマドリードやバルセロナなどの大都市、比較的物価が安いのは学生の街として有名なサラマンカや北部のガリシア地方、西部のエクストラマドゥーラ地方などです。
 
主な交通費については以下の通りです。
市内バス:1回につき1.50ユーロ
メトロ:1回につき1.50ユーロから2.00ユーロ(別途リチャージ用カード2.50ユーロ)
バス、メトロ共通の10回券や30日間有効のAゾーンパス(26歳以下、中心部のバス、地下鉄乗り放題)があり、それぞれ12.20ユーロ、20.00ユーロのところ、原油高騰による政府の援助で2024年の間は6.10ユーロ、8.00ユーロとなっています。

主な住居形態には3種類あります。(マドリードの場合)
学生寮(家賃1か月600~750ユーロ)
賃貸アパート(家賃1か月700~1,200ユーロ程度)
シェアハウス(家賃1ヵ月350~400ユーロ程度)
1か月の光熱費は使用量にもよりますが、水道、電気、ガス合わせて100~200ユーロ程度です。冬は暖房代がかかり増える可能性があります。
多くの大学が住居に関する情報を提供しています。学生寮の入寮に際しては、原則として各自が希望する寮に直接連絡をとって手続きを行います。詳細は各寮に確認してください。
【大学学生寮(コレヒオ・マジョール)】
費用:平均して月1,000~1,500ユーロ(通常より高め)
中世以来の歴史があるスペインの学生寮で、18世紀まではコレヒオ・マヨールで大学の講義が行われていました。現在も一般の学生寮と異なり、単なる居住施設ではなく、高等教育を補完する様々な文化活動が行われています。海外からの留学生や研究者、教授も滞在する交流の場になっています。
学生寮の費用は立地やサービス、個室・2人部屋などの違いによって変わります。一般的に共同キッチンやラウンジなどの共用スペース、自習室などがあり、インターネット接続(Wi-Fiなど)は共用スペースのみで各部屋に備わっていない場合もあります。最も高価な大学学生寮はマドリッドとバルセロナにあり、中にはホテルのように充実した設備(ダイニングルーム、ランドリーサービス、ゲームルーム、ジムなど)を備えた施設もあります。
食事、清掃、洗濯、シーツ類交換などのサービスの有無や門限などの規則は寮によって異なります。
コレヒオ・マヨールは特定の大学に所属しています。入寮基準も大学によって異なり、所属大学への登録や一定の学業成績を受け入れ条件とされる場合や、寮の責任者による面接が行われる場合もあります。また一方で、所属大学外の学生を受け入れる場合もあります。詳しい条件は、各コレヒオ・マヨールのウェブサイトでご確ください。
多くの大学が住居に関する情報を提供しています。学生寮やコレヒオ・マヨールの入寮に際しては、原則として各自が希望する寮に直接連絡をとって手続きを行います。詳細は各寮にご確認ください。
 
例)
年間約12,000ユーロ(税込、2024~2025年)。
個室、清掃・シーツ類交換(週2回)・3食付き。洗濯は料金を払って業者に委託するか、寮に備え付けの有料の洗濯機・乾燥機を使用して自分で行う。
1か月980ユーロ。(税込、8か月以上の滞在、3食付き、別途400ユーロの前金必要、8か月未満の短期滞在の場合は事前にご確認ください。)
 
【学生寮(レジデンス)】
月600~750ユーロほど
 
例)
1人部屋(個別/共同キッチン付):1か月650.50ユーロ~(2024~2025年)
2人部屋(キッチン付):1か月485.50ユーロ~(2024~2025年)
※寮費は滞在期間によって変動
月額費用はWi-Fi、電話回線、TVアンテナ、ラウンジなど共用スペース、付加価値税(10%)を含む。
水道料金、温水料金、電気料金は別途。
オプションサービス(別料金):清掃、シーツ類交換、食事、駐車場
1人部屋(個別/共同キッチン付):1か月761.00ユーロ~(2024~2025年)
※寮費は滞在期間、部屋の位置・グレードによって変動
月額費用は水道料金、電気料金、Wi-Fi、電話回線、TVアンテナ、清掃、シーツ類交換、ラウンジなど共用スペース、付加価値税(10%)を含む。
オプションサービス(別料金):食事
教育機関によっては、ホームステイ先も紹介しています。各教育機関の留学生アドバイザーなどにご確認ください。また、一人暮らしの高齢者が自宅に学生を住まわせることを希望するケースもあり、単なる間貸しではない異世代間の共同生活プログラムとして推進される場合もあります。
 
費用は条件(食事の有無など)や立地によって変わってきます。語学学校では多くの場合、ホームステイ先を留学生に紹介しています。
マドリードのホームステイは週単位で1人部屋315.00ユーロ(3食付)、2人部屋284.00ユーロ(3食付)

スペインでは複数の学生が賃貸アパートをシェアして住むことがよくあります。賃料は居住地によって差があります。アパートはウェブサイトで検索するか、校内の掲示板で賃貸広告を見て仲介業者に連絡する流れが一般的です。

悪質な仲介業者も存在するため 、留学を希望する大学の留学生アドバイザーや外国人留学生向けに住居探しの支援をする公的機関に相談した上で契約するなど、慎重な行動をとることが必要です。 

費用に関してはスペインの不動産ウェブサイトPisos.comが、アパートの賃料に関する調査を公開しています。2023年11月の調査報告によると、スペインの平均的な賃貸アパートの価格は11.10 /m2、1K(40m2)のアパートの賃料は月444.00ユーロとなっています。これは全国平均で、マドリード(816.00ユーロ)やバルセロナ(971.00ユーロ)のような大都市の賃料はこれをはるかに上回ります。

食費は外食を除く場合、マドリードの場合で1か月およそ300~450ユーロ程度です。外食の場合の目安は以下の通りです。
カフェでのコーヒー1杯の価格:1.50~2.00ユーロ前後
平日のランチ定食:10.00~15.00ユーロ程度
ディナー:1人30.00ユーロから
 
スペインの食事は栄養バランスの取れた地中海料理と称されるように非常に豊かです。食料品はオリーブオイルをはじめ、米などの穀物、肉や魚、新鮮な野菜や果物、乳製品、生ハムなどの燻製と種類が豊富で、EUの中ではまだ比較的安価で購入できます。
 
水道水は一般的には衛生的で飲料も可能ですが、海に面した地域は硬度が高くなり、中央部のマドリードなどは軟水寄りになります。飲料水としては市販のミネラルウォーターを利用するほうが安心です。 
 
普段の買い物をするには各地に大小のスーパーから八百屋や魚屋のような個人商店まであるため、不便はありません。また、各地に市営の市場(Mercado Municipal)があり、最近はイートインスペースのある観光名所となっているところが増えてきました。
 
近年は日本食がトレンドとなり、各地でも日本食材店や日本食材を扱うオリエンタル系の食材店が増えています。また、一般のスーパーでも基本的な調味料などが手に入るようになりました。 
 
大学に併設されている学生食堂(Comedor)では、ボリュームのあるリーズナブルな食事が提供されています。学生食堂の場所や営業時間、メニュー、価格については、各大学のウェブサイトで紹介されていることもあります。

医療制度は公的医療制度と民間医療制度に分けられますが、公的医療制度は基本的に留学生は対象となりません。
民間の医療機関は総合病院を含めて多数あり、マドリード、バルセロナなどの主要都市には日本語・英語で対応可能な医師が在籍している病院もあります。
大学や語学学校によっては学内に保健センターや病院が完備されている学校もあります。
学生ビザを取得してスペインに入国する留学生の場合、ビザの申請時には、スペインで保険事業を行っている保険会社の海外旅行(医療)保険に加入していることが必要です。

スペイン渡航に際しては、予防接種の対象疾患は特にありません。スペインにおける感染症の状況については、厚生労働省検疫所による海外旅行者のための感染症情報ウェブサイトFORTH(For Travelers’Health、https://www.forth.go.jp/index.html[日本語・英語])で常に最新情報を確認するようにしてください。

医薬品は医師の処方箋により薬局(Farmacia)で購入します。風邪薬、解熱鎮痛剤、ビタミン剤など、処方箋なしで購入できるものもあります。

新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降は、スペインを訪れる観光客が減少したことから、日本人の犯罪被害報告件数は一時的に減少しましたが、2019年までは毎年300~500件前後の犯罪被害が在スペイン公館に報告されていました。これらの被害の大半はスリや置き引きであるため、防犯意識を高めることでこれらの軽犯罪を避ける必要があります。
一方、2004年にはマドリードで、2017年にはバルセロナにおいて、死者や負傷者が多数発生したテロ事件が起きています。スペイン政府はテロの危険を5段階中2番目に高い「レベル4」と評価しており、今後もテロが発生する可能性は否定できません。このように強盗や窃盗などの一般犯罪に対する安全対策に加え、テロ事件に対する警戒意識を持つことも重要です。
 
万が一の場合の緊急連絡先は警察、救急ともに112です。

勉学のための在留許可を持つ留学生(EU圏外の学生)は、週30時間まで就労することができますが、学業との両立が条件になります。また、就労によって得る収入がスペインでの生活を支えるために必要な収入であってはなりません。
 
日本のアルバイトのような形態の就労はなく、働くには就労契約が必要となります(企業などで被雇用者として働く場合、雇用者がこれを申請します)。
 
インターンについては、留学を希望する機関に問い合わせてください。

喫煙、飲酒について
スペインでは法律により公共の建物内での喫煙が禁止されています。公共の建物は行政機関、病院、学校、交通機関からショッピングセンター、レジャー施設、ホテル(喫煙者向け客室を設けることは可)、飲食店、映画館などの民間の施設を含みます。
飲酒は18歳から認められています。

レストラン/バールの営業時間について
朝食は朝7時からお昼の12時までの間に手軽にとることができます。
12時から14時の間には、タパスをつまみながら軽く一杯飲むアペリティフと呼ばれる習慣で昼食前の時間を友人たちと一緒に楽しく過ごします。
ランチは13時~16時ごろまで、ディナーは20時~22時30分までの間に提供されます。大都市や夏の間は、ディナーが23時30分まで提供されることが一般的です。更に週末は遅くなることもあります。

ショップの営業時間について
大抵のお店は10時~21時までの継続営業となっています。従来の商店や小売店、薬局などは14時~17時の間に昼休みをはさみます。(夏季や田舎町においては確認が必要です。)
日曜日は大型店を除き、ショップや商業施設の定休日となっています。

言語は主にスペイン語(カスティーリャ語)が広く使われていますが、バスク語、カタルーニャ語、ガリシア語も公用語として認められています。現在は英語とのバイリンガル教育も進んでおり、若い世代は英語も話せますが、日常生活ではまだスペイン語の方が通じやすいです。
またスペイン語はスペインだけではなく、南米でも使われているため様々な文化や交流を深めるツールとしても役に立ちます。

スペイン国内で外国人居住者として銀行口座を開設するときは、外国人身分証明番号(Numero de Identidad de Extranjero:NIE)が必要です。居住許可証(Tarjeta de identidad de extranjero、Estancia por estudios o investigacion)を持っている場合は、そこにNIEが記載されています。まだNIEを取得していない非居住者は、警察署で非居住者証明書を発行してもらった上でパスポートと一緒に銀行窓口に提出します。またはパスポートを持って銀行に直接出向いて、銀行に非居住者証明書を発行してもらいます(有料)。最近ではスマホアプリで開設、管理できるネットバンクもあり、身分証明書(パスポートやNIE)のみで銀行へ出向かなくてもオンラインで口座を開設することもできます。年々金融機関の支店は減りつつあり、更に銀行窓口での現金の取り扱いは曜日と時間が指定されているところが多いです。ATMは24時間利用可能で、設置数も多いです。

日本で開設した銀行口座のお金は海外利用が可能なキャッシュカード(国際キャッシュカード)を利用し、PLUS(VISAが運営)やCirrus(MasterCardが運営)のマークがあるATMから現地通貨として引き出すことができます。両替は銀行でも可能ですが、現金の取り扱いは決まった曜日、時間帯があるため、銀行ごとに事前に確認が必要です。両替所は大都市を中心に設けられており、営業時間やアクセスのしやすさが便利ですが、レートは悪くなります。
クレジットカードはVISAとMasterが一般的に使用可能です。コロナ禍以降は現金の取り扱いが減り、少額でもカード払い対応する店が増加しました。
 

マドリードやバルセロナなどの大都市の交通機関は主に地下鉄、バス、鉄道(Renfe)の近郊線、およびタクシーですが、最近はトラムと呼ばれる市電も加わりました。大都市と周辺を結ぶ交通機関網で共通に使える回数券などもあり、便利です。
公共交通機関の他には従来のタクシー、配車アプリの送迎サービス、カーシェアリングや自転車、キックボードのシェアサービスも充実しています。

① 国内電話
スペインでは都市ごとに市外局番が定められており、9か8から始まります(例:マドリードは91、バルセロナは93)。国内に電話する場合は、常に市外局番からダイヤルします。

② 国際電話
スペインからは00+通話先の国番号で国際電話をかけることができます。なお、海外からスペインに電話する場合は、スペインの国番号34に続き、電話番号を市外局番からすべてダイヤルしてください。
最近はインターネット環境があれば通話アプリでビデオ電話なども手軽にできます。

③ 携帯電話、スマートフォン
スペインでは広く普及しており、現地で簡単に入手できます。プリペイド携帯も広く使われています。携帯電話の利用契約や端末購入の際には、パスポートなどの本人確認書類が必要です。
主な携帯電話会社はMovistar、Vodafone、Jazztel、Orange、Yoigo、Amenaなどです。
日本で使っている端末を持参する場合、日本の携帯電話会社と契約したまま現地で使用する方法(国際ローミング)と日本から持参した端末(SIMフリー)に現地で購入したSIMカードを差し込む方法があります。スペインでは端末の購入と携帯電話会社の契約が必ずしも結びついている訳ではないため、好きな端末を購入して好きな携帯電話会社と契約するケースもあります。詳しくは日本の携帯電話会社もしくは端末を購入した店舗に確認してください。

④ インターネット
スペインの主なインターネットプロバイダはMovistar、Vodafone、Orangeなどです。無線LANが普及しており、公共のWi-Fiスポットの他に、ホテルやカフェなど無料で接続できる場所が多く存在します。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。