留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

ドイツの大学には以下のような種類があります。
総合大学(独)Universitaeten 108校
専門大学・応用科学大学(独)Hochschulen fuer angewandte Wissenschaften(HAW)/Fachhochschulen (FA) 210校
教育大学(独)Paedagogische Hochschulen 6校
神学大学(独)Theologische Hochschulen 16校
芸術大学・音楽大学(独)Kunst- und Musikhochschulen 52校
行政大学(独)Verwaltungsfachhochschulen 30校
※上記のうち私立大学114校
 
上記のように基礎研究志向の総合大学の他に、実践に近い技術や経験が学べ、応用研究志向の応用科学・専門大学、芸術系の大学など、400校以上の高等教育機関があります。

一般的な取得学位は学士(約3~4年)、修士(約1~2年)、博士号(約3~5年)です。
この他に、ディプロマ、マギスターなど旧来の学位や、医科や教育大など修了後に国家試験の受験が必要になる学部・学科もあります。
 
 

例:ミュンヘン大学の学部
神学部、福音主義神学部、法学部、経営学部、経済学部、医学部、獣医学部、史学・芸術学部、哲学部、心理学・教育学部、文化学部、言語・文学部、社会学部、数学部、物理学部、化学・薬学部、生物学部、地球科学部

ミュンヘン大学は1472年設立の総合大学で、大学ランキング上位に入る名門大学です。留学生も積極的に受け入れており、留学生向けのドイツ語コースもあります(有料)。

学士課程
ドイツの学士課程入学には、学歴上の条件があります。詳しくは DAAD日本>ドイツ留学・研究>大学入学条件〔日本語、英語、ドイツ語〕をご覧ください。
修士課程
学士号を取得している(または入学までに取得予定の)場合、それに関連する学科へ応募可能。
博士課程
DAAD日本>ドイツ留学・研究>大学入学条件〔日本語、英語、ドイツ語〕


ドイツ語
ドイツの大学では、多くの課程(とりわけ学士課程)でドイツ語で授業が行われるため、授業を理解して課題に取り組めるだけの十分なドイツ語力が求められます。

日本でも受験可能なドイツ語検定試験TestDaFの全ての分野でのTDN4の合格証かゲーテ・インスティトゥートのドイツ語試験の証明書Goethe Zertifikat C2(※CEFR)などを提出できれば、ドイツ語試験が免除になります。芸術系の大学では語学要件が低く設定されているなど、大学と専攻によって必要となるレベル、認められる検定の種類が異なります。
日本国内で受験できる主なドイツ語の語学能力試験

ドイツ語力が大学の求めるレベルに達していなくても出願することはできますが、その場合、入学許可がおりた後に各大学の実施するドイツ語試験であるDSH(Deutsche Sprachpruefung fuer den Hochschulzugang)を現地で受験し、規定のレベルの評価を得る必要があります。専攻にもよりますが、一般的にDSH-2が合格ラインです。

多くの⼤学で、⼊学許可証を持つ外国⼈留学⽣のためのDSH準備コースを開講しています。DSH準備コースの受講条件や開講クラス、受講料などは⼤学によって異なりますので、詳細はそれぞれの希望の⼤学に問い合わせてください。

Study in Germany › Plan Your Studies › Check the requirements › University entrance qualification〔英語・ドイツ語〕

また、多くの大学は協定留学などのプログラム留学生向けに独自のドイツ語のコースを設けています。プログラム留学生のドイツ語コースの開講クラス、受講料などはDSH準備コースとは異なります。例えばベルリン自由大学ではA2レベル(※CEFR)から開講され、受講料が無料です。

英語
近年、ドイツの大学では英語によるプログラムが増加しています。
英語で学ぶ学位課程への応募の際は、IELTSやTOEFLといった英語能力証明書の提出が要求されます。大学や専攻によって異なりますが、基本的にB2~C1以上のレベルを求められます。
DAAD>International Programmes in Germany 〔英語〕
上記のリンクからは、課程・専攻・授業言語を指定してプログラムを検索できます。

ドイツではほとんどの国立大学が国の予算によって成り立っており、学士課程はもとより、修士・博士課程もほとんどが授業料無料です。私立大学では高い授業料が課せられることがあります。
バーデン=ヴュルテンベルク州では非EU圏出身の留学生に1学期当たり1,500ユーロの授業料を課しています(博士課程を除く)。
授業料とは別に共済費を払う必要があり、学期ごとに約130~400ユーロ掛かります。これは学生用の市内交通のパスが含まれている場合が多いです。

外国人留学生がドイツの大学に出願する場合、学部・学科によって提出先が異なります。希望の大学に直接出願するのか、事前審査機関(ウニ・アシスト)に願書を提出するのかは入学を希望する大学に確認をしてください。
留学を希望する大学が申請書類の事前審査を委託している場合、ウニ・アシストにオンラインで書類を提出すると、不備の有無を確認した上で志望大学に転送されます。
Uni-Assist (ウニ・アシスト) [英語]
 
願書の提出締め切りは、冬学期入学希望で5月~7月、夏学期入学希望で12月~1月です。
※申請はオンラインが一般的ですが、不足書類などを郵便で送ることを求められることがあります。その場合も締め切りは延長されないので、十分に余裕を持って申請しましょう。学位課程や大学、専攻によっては締め切りが大きく前後しますので、必ず希望する大学のホームページを確認してください。

基本的には入学試験はなく、書類審査のみです。学歴の条件に関してはドイツ学術交流会(DAAD)のサイトに詳しく掲載されています。
ドイツ学術交流会(DAAD)  [日本語]

特に人気のある専攻、例えば医学、薬学、獣医学、歯科などでは学籍制限(numerus clausus)があり、非EU国の留学生には非常にハードルが高くなっています。そのような制限が希望の専攻に掛かっているかを確認してみましょう。
※芸術やスポーツ科学の分野では入学許可をもらう前に、適正試験:Eignungspruefung(独)を受けて能力を示す必要があります。また、入学試験に先行して、作品ポートフォリオ:Portfolio(英)/Mappe(独)の提出などを求められることがあります。

※高卒などで入学資格に達していないと判断された場合でも、大学入学準備コース(Studienkolleg)で足りない単位を履修することで入学が認められることがあります。希望の大学かUni-Assistという機関に願書を提出して指示をうけることになります。
入学のための各種試験は、通常の入学手続きよりも前に行われることが多いので、必ず自身で日時などを確認し、余裕を持って登録を行うようにしましょう。
Uni-Assist(ウニ・アシスト) [英語]

語学力
授業はドイツ語か英語で行われます。ドイツ語を母国語としない場合、語学能力の証明書を提出する必要があります。授業が英語の場合、同様に英語の証明書が必要になります。
十分なレベルの証明書を持っていない場合、DSH(大学入学志願者ドイツ語試験)を受ける必要があります。

DSHには1~3のレベルがあり、CEFR換算でおよそDSH1=B2、DSH2=C1、DSH3=C1/C2相当となります。

ドイツ語力が大学の求めるレベルに達していなくても出願することはできますが、その場合、入学許可がおりた後に各大学の実施するドイツ語試験であるDSH(大学入学志願者ドイツ語試験)を現地で受験し、規定のレベルの評価を得る必要があります。一般的にはDSH2が合格ラインとされています。(専攻によってはDSH3が求められる場合もあります。)

多くの大学で、入学許可証を持つ外国人留学生のためのDSH(Deutsche Sprachpruefung fuer den Hochschulzugang 大学入学志願者ドイツ語試験)準備コースを開講しています。DSH準備コースの受講条件や開講クラス、受講料などは大学によって異なりますので、詳細はそれぞれの希望の大学に問い合わせてください。
また、多くの大学は協定留学などのプログラム留学生向けに独自のドイツ語のコースを設けており、開講クラス、受講料などはDSH準備コースとは異なります。
大学入学に際しては、ドイツ語を民間の語学学校などで習いながら大学に入学事前手続きをし、専攻に必要なDSHレベルの準備をするケースや、ドイツ語コース受講とテストがどちらも大学内で済ませられ、かつ全て無料のケースなど様々です。
ドイツ語を勉強している間も、必要レベルに達してから入学が認められるケースと、ある程度のレベルに達すればドイツ語と並行して専攻を開始し、一定の期間内に目標のドイツ語レベルに達することを求められるケースなどがあります。

Goethe-Zertifikat C2、TelcDeutsch C1、Deutsches Sprachadiplom(Stufe 2)でも認められる大学もあります。

インターンシップなどの研修はカリキュラムに組み込まれていたり、大学入学条件になっていたりするので、卒業後のインターンシップは比較的一般的ではありません。
日本人会がドイツ各地の都市にあります。
留学生の出身国別内訳は以下のとおりとなっています。
インド(11.6%)中国(10.6%)、シリア(4.2%)、オーストリア(4.0%)、トルコ(4.0%)、イラン(3.6%)、ロシア(2.9%)、イタリア(2.8%)、ウクライナ(2.5%)パキスタン(2.2%)、エジプト(2.1%)など、計36万7千人(2022/23年冬学期)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。