留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

生活費はマニラやケソン周辺で高く、セブなどもそれに続くが、都市圏から離れると安くなる傾向があります。
アテネオ・デ・マニラ大学によると、学生の平均的な一ヶ月の生活費は、家賃(寮、下宿、アパート)が8,000~19,000フィリピン・ペソ、食費(1日3食)7,440~10,230フィリピン・ペソ、ランドリー 550~800フィリピン・ペソです。
 

住居

大学の学生寮:
例えばアテネオ・デ・マニラ大学では8,000~19,000フィリピン・ペソ、ディマリン大学では月額 3,000~6,000フィリピン・ペソとなっています。

1人暮らし用アパート:
家賃は都市部で8,000~40,000フィリピン・ペソ、非都市部で5,000~20,000フィリピン・ペソです。

電気代を含む冷暖房費・水道代・ゴミ処理代の目安は、フィリピンの一般家庭で6,000フィリピン・ペソ程度と言われています。
大学や語学学校によっては、学生寮以外の住まいも紹介しています。学校のホームページや掲示板の情報もうまく活用しましょう。
大学の寮で生活することを希望する場合、大学に申し込むことができます。
キャンパスの外にあるシェアフラットや家具付きのコンドミニアムに住みたい場合は直接貸主に連絡をとるケースが多いです。

大学キャンパス内に食堂があるところが多いですが、大学のキャンパス外にも多くのレストランやモールがあります。
外食をする場合、カジュアルなレストランだと200フィリピン・ペソ程度、コーヒー1杯が135フィリピン・ペソ程度、コーラが40フィリピン・ペソ程度です。
マニラやケソンには日本食材店があり日本食材を入手することができます。

医療事情

フィリピンは日本と違い、公的な医療保険制度が充実していません。現地の企業で医療保険を提供している会社もありますが、補償内容が十分ではない場合があるので、保険に関しては日本国内で加入するのが良いでしょう。留学先の学校によっては保険加入が必須となっている場合があります。
都市部と地方では医療の格差が大きく、地方都市では施設の老朽化や衛生状態の悪化が進み、望ましい水準の医療サービスを受けることが難しくなっています。そのため首都圏から離れる際には特に注意をする必要があります。

フィリピンには蚊が多く、蚊を媒体とした感染病が流行することがあります。デング熱の流行も毎年発生しています。
都市部の衛生状況は年々改善傾向にありますが、雨季には水害による衛生状態の悪化がたびたび起こります。それにより食品や水などが汚染され、食中毒や感染性腸炎などが蔓延することもありますので、注意が必要です。

フィリピン国家警察(Philippine National Police/PNP)が発表した全国犯罪統計によれば、2022年のフィリピン全土の犯罪発生件数総計は約38万件でした。
日本と比較して強盗は約4倍、殺人は約6倍となっており、銃を使った犯罪も多いため、巻き込まれないよう十分に用心する必要があります。
フィリピンでは、警察への届出をすることで一般市民でも銃の所持・携行が認められています。ただし未登録の銃器や密造銃なども数多く流通してしまっているため、銃器による犯罪が発生しやすい環境になっていると言えます。

具体的には次のような点に気をつけてください。
・犯罪を助長するような環境をつくらない(犯罪者に犯罪の機会を与えない)。
・現金や貴重品を持っていることが周囲にわかるような服装や行動をとらない。
・自分の氏名、住所、電話番号、家族構成、スケジュール等を必要な関係者以外に知られないようにする。
・他人の言うことを安易に信用しない。
・生命・身体の安全を最優先する。
・Facebook、LINE、TikTokなどのSNSの利用についても、トラブルや犯罪を招かないよう個人情報の扱いや他者との交流に注意する。

フィリピンで報酬が発生する仕事をするためには特別労働許可の取得が必要ですが、特別労働許可には職種・技能等の条件があるため、留学生が取得するのは難しいようです。

蚊が媒介する病気のリスクは一年中ありますが、雨季(6月から10月)にはデング熱のリスクが特に高まるので、蚊に刺されないように注意する必要があります。

フィリピン人は公用語とされるフィリピノ語、英語以外に、タガログ語などの地方言語を話します。
その他、多様な地方言語が存在し、それぞれの地域で広く使用されています。タガログ語はフィリピノ語の基盤となる主要言語であり、約4割の世帯で使用されています。他にも、ビサヤ語/ビニサヤ語、ヒリガイノン語/イロンゴ語、イロカノ語、セブアノ語など、180以上の言語があります。
フィリピノ語はタガログ語を基本にした言語で、二つの言葉は実際には同じ言語を指しているケースも多くあります。

街並み

有効な居住ビザがありフィリピンに住所があれば一部の銀行(BDO銀行等)で口座の開設が可能です。パスポート(英字のもの)と、有効なものとして認められる身分証明(ACR I-Card、一部の国の国民IDなど)があれば、それを2つ目の身分証明書として提出します。銀行の規制要件に従い、追加書類の提供を求められる場合もあります。

ほとんどの大型店、レストラン、ホテル、リゾートでは、アメリカン・エキスプレス、Visa、Mastercardなどの主要クレジットカードが利用できます。
外貨の両替は、ホテル、大型デパート、銀行、公認両替所で行うことができますが、それ以外の場所での両替は違法とされていますので注意しましょう。

有線のインターネット(速度60Mbps以上、データ無制限)が1,500~2,600フィリピン・ペソ程度で利用することができます。

都市部での移動はタクシーが便利ですが、地元の人たちがよく使う乗り合いバス「ジプニー」は4km以内12ペソ(学生料金は9.5ペソ)程度です。それ以降も比較的安い料金で利用することができ、出費を抑えることができます。
しかしながら、ジプニー内でのスリ被害などの報告されていますので、乗車時には荷物に最新の注意を払うようにしましょう。

タクシー初乗りは45ペソ程度です。

マニラにはLRT, MRT, PNRの3種類の電車が運行されています。
朝夕のラッシュ時は非常に混むので避けるのが無難でしょう。
切符の他、ICカードでの乗車も可能です。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。